「核保有国が国際法を無視している。核と人類は共存できない。一日も早く戦争をやめて秩序ある世界に戻さないといけない」▼核軍縮などの道筋をつける核不拡散条約(NPT)再検討会議に臨む日本被団協代表団の団長を務める濱住治郎事務局長の決意です。温厚な表情に戦争と核への怒りを静かににじませます▼「おなか(胎内)から広島の惨状を見たと思う」。81年前の8月6日、妊娠3カ月の母は姉たちを連れて、会社へ出かけたままの父を捜しにでました。燃え続ける市街地、焼けた死体の臭い…「生き地獄」と、後に母が語った耐えきれない光景の中、変わり果てた父をみつけました。持ち帰ることができた遺品はベルトのバックルなど3点だけ▼「写真でしか知らない父親。進学や就職、人生の節目ごとに、どんな言葉をかけてくれたかと胸のなかでこだましました。私には戦争がまだ終わっていない。核兵器がなくならないかぎり自分の中でおさまりがつかない」▼平均年齢86歳を超えた被爆者。今回、最年少被爆者の濱住さんらは日本原水協や原水禁、日本生協連の3団体からサポートをうけて、国連本部ロビーで原爆パネル展を、聖ヨハネ大聖堂などで被爆の実相を証言します。「『核兵器のない世界』実現へ、多くの人たちと手をつなぎ、核兵器禁止条約への参加を日本政府に求める世論を盛り上げたい」と濱住さん▼日本でも連帯と共同を広げ、6・9行動やペンライト行動で訴えたい。「戦争反対! 核兵器なくそう」と。
2026年4月30日

