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2025年12月5日

選択的夫婦別姓葬るもの

旧姓使用法制化 政府が検討報道
田村委員長が批判

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(写真)記者会見する田村智子委員長=4日、国会内

 日本共産党の田村智子委員長は4日、国会内で記者会見し、政府が旧姓の通称使用を法制化する法案を来年の通常国会に提出する検討に入ったとの報道について、「選択的夫婦別姓をつぶすための動きだ」と厳しく批判し、選択的夫婦別姓制度の導入こそ必要だと強調しました。

 田村氏は、今年の通常国会で28年ぶりに選択的夫婦別姓制度を導入する法案の審議が行われ、人権の観点からも改姓によるさまざまな不利益解消の観点からも、「選択的夫婦別姓がいかに求められているかが、国会審議を通じて明らかになった」と強調。そのときに、通称使用法制化の法案を提出することは、選択的夫婦別姓制度をつぶしにかかるものだと批判しました。

 田村氏は、政府提出法案(閣法)としての提出を狙っていることの重大性を指摘。法制審議会(法相の諮問機関)は1996年に選択的夫婦別姓の導入を答申しており、「これとは全く違うものをいきなり出すとなれば、法制審答申を上書きし、まさに闇に葬ることになる」と批判しました。

 自民党はこれまでも別姓制度導入を妨害してきたものの、通称使用の法案をいきなり持ち出すことはしてこなかったとして「高市政権が人権の問題でもいかに最悪の政権かということが示されている」と指摘しました。