(写真)「戦後80年 憲法いかし、いのち、くらし、平和を守ろう」などの集会スローガンを掲げて交流する参加者=30日、名古屋市
名古屋市内で開かれていた第70回はたらく女性の中央集会(同実行委員会主催)は30日、全体会を行い、閉幕しました。2日間で、職場や自営業、農山漁村で働く人らのべ約750人が参加。暮らし破壊の大軍拡に反対し、憲法と女性差別撤廃条約がいかされる社会、ジェンダー平等と公平な社会の実現のため共同を広げることを確認しました。
雇い止めやハラスメント争議の当事者らが決意や思いを訴えました。市立保育園の非正規職員は「経験や技術を積み上げても5年で雇い止めになる。市に5年目公募の撤廃を求めている」と発言。郵便局の女性は「13年越しの登用試験で正社員になったが、非正規の頃とほぼ同じ仕事なのに年収100万円増。どれだけ搾取されてきたのか」と述べ、非正規社員の均等待遇と正社員化を訴えました。
主催者あいさつで髙木りつ実行委員長(全労連副議長)は「連帯し、沈黙せず、私たちが望む社会をつくっていこう」と強調。基調報告した寺園通江事務局長は、労働時間規制の緩和や最低賃金目標の削除などジェンダー視点の政策を逆行させる高市早苗首相の姿勢を批判し、労働時間短縮や、仕事と生活の両立支援策拡充などを求めました。
韓国の全国民主労働組合総連盟(民主労総)が初参加し、金水京(キム・スギョン)女性局長は「非正規の問題や男女賃金格差など日韓両国は同じ悩みを抱えている。共に闘おう」と訴えました。
岡村晴美弁護士が講演し個人が尊重されない空間の中でハラスメントが起きることなどを指摘しました。

