第5回中央委員会総会・参議院選挙必勝全国決起集会
田村委員長の討論の結語
2025年6月25日
短時間の中央委員会総会・決起集会でしたが、候補者を含めて13人の方から大変、意気高い発言がありました。志位議長が参議院選挙の歴史的意義、どういう構えで選挙戦をたたかうかについて発言を行いました。
都議選の結果のとらえ方、参議院選挙の歴史的意義が深められた
報告では、都議選の結果について、「政治の流れの生きたダイナミズムのなかでとらえる」ということを述べましたが、これが積極的に受け止められた討論になりました。
議席を減らしたことは悔しい結果です。しかし全体の結果を、政党間の力関係の生きた変化のなかでとらえ、私たちが総選挙から押し戻しているということをしっかりとらえることが重要です。
全国の感想文でも、「残念な結果だと思っていたが、報告で、総選挙から押し返した政治的流れをつくりだしたことが、大いに確信になりました」「やる気と元気を与えてくれる決起集会でした」「得票数・率が総選挙を上回ったことが語られ、勇気が出ました」など、報告が前向きで積極的な力を引き出すものとなったことが述べられています。
また、「参院選がどういう歴史的意義をもつ選挙なのか、どういう基本的構えでたたかうか」を深める討論となりました。
志位議長の発言のなかでさらに解明されましたが、総選挙に続いて、参議院選挙で自公を少数に追い込むことが、「新しい政治プロセス」をさらに前に進めるものであること、日本共産党の躍進こそが参院で自公を少数に追い込み自民党政治を終わらせる最も確かな力であることが、深くつかまれたと思います。
衆議院に続いて、参議院でも自公を少数に追い込むなら、さらに日本の情勢の前向きな変化をつくりだすことができる。大局的にはこういう流れのなかで迎える歴史的な参院選なのだということが討論のなかで深められ、私たちが参院選をどういう構えでたたかうかが、鮮明になったと思います。
全党決起をつくりだすうえで、この間、政治指導がカギだと努力をしてきましたが、この都議選の結果の見方と参院選の歴史的意義を一気に徹底することが、総決起につながっていくことになると思います。
支持拡大と「担い手」づくりを正面から追求し、「要求対話」もふさわしく発展させる
二つ目に、参議院選挙に勝利する条件はどうか。主体的な活動は、到達で言えば厳しい結果になりかねないと率直に指摘をしています。しかし、そのもとでも、私たちが「要求対話・要求アンケート」の活動でつくりだした可能性、これが討論の中で深められたと思います。
東京都議会議員選挙の中でも、「要求対話・要求アンケート」で国民の要求にこたえる政策、そして要求実現のために頑張る日本共産党の姿が、有権者の中に伝わっていって、支持が広がっている。「戦略的大方針」として位置付けてきた活動が、支持拡大や担い手を広げる新たな可能性を生み出していることが確信になる討論でした。
では、選挙本番の中で、この「要求対話・要求アンケート」の活動をどう位置付けるか、対話・支持拡大との関係をどう考えるか。都議選本番中も要求対話が力になったという発言もありましたが、これは報告の中で正確に述べています。
「三つの突破点」にもとづく活動のなかで、300万の支持拡大の目標を一刻もはやく突破し、1200万の支持拡大を必ずやり切っていく。担い手づくりを徹底してやっていく。これをストレートに出しています。「比例は日本共産党、選挙区は〇〇」という対話・支持拡大をやり抜いていく。そして「3人、5人と、ぜひ広げてください」という「担い手」づくりのとりくみを正面から提起しています。
そのうえで、シールアンケートなどを使った要求対話を、「選挙本番にふさわしく発展させよう」ということも位置付けています。都議選の中でも、いくつもの選挙区の中で、選挙本番に入っても街頭宣伝とあわせての要求シールアンケートにとりくみ、力になったとの発言がありました。まだつながりが深まっていない後援会員や「赤旗」読者のところも、要求対話から関係をつくっていくことが力になるでしょう。
もう投票日まで3週間半となっているわけですから、支持拡大と「担い手」づくりを正面からやり抜いていく。そして要求対話・要求アンケートもふさわしく取り組むということです。
「担い手」づくりについては、中央としても使える資材をつくって、後援会ニュースのひな型になるものを作成する作業をすすめています。とくに都議選の結果の見方、参議院選挙の意義など、報告の内容は、担い手を広げるうえでも語っていくべき内容ですので、ぜひ生かしていただきたいと思います。
全党・全支部の総決起で必ず勝利しよう
最後に、この選挙勝利のカギは、全党・全支部の総決起だということが、こもごも決意として語られました。その通りだと思います。参議院選挙の勝利を願わない党員は一人もいない。その党員のみなさんの思い、願いを生かすには、「この選挙の中で、どうしてもあなたに一歩踏み出してほしい」という声かけを、一刻も早くやっていくことがカギとなります。
そのために、この5中総の報告は、一刻を争って機関役員、指導的同志のみなさんを先頭に全党への徹底をはかっていきたいと思います。
また、参議院選挙の勝利にとっても、この6月、読者拡大の上げ潮の中で選挙を迎えるということも重要です。ぜひ読者拡大を、対話・支持拡大の中で位置付けて、参議院選挙を迎えていきたい。
もう泣いても笑っても、参議院選挙の公示まではカウントダウンになっています。都議選で押し戻した流れを、全国でさらに大きく前に進めていくために、中央委員会が先頭に立って奮起することを心から呼びかけ、私もその先頭にたつ決意を述べて、討論のまとめとしたいと思います。がんばり抜きましょう。必ず勝利しましょう。