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2026年3月14日

日本共産党第8回中央委員会総会

志位議長のあいさつ

 13日に開会した日本共産党第8回中央委員会総会での志位和夫議長のあいさつは次の通りです。

日本共産党の命運がかかった重要な総会--議題と会期について

写真

(写真)あいさつする志位和夫議長=13日、党本部

 中央役員のみなさん、インターネット中継をご覧の全国のみなさん。おはようございます。総選挙での大奮闘、さらに連日のご奮闘に、心からの敬意と感謝を申し上げます。私は、中央委員会議長として、第8回中央委員会総会へのあいさつを行います。

 この中央委員会総会は、内外情勢の重大な展開とのかかわりでも、この間の総選挙の結果とのかかわりでも、そして、党建設の現状の抜本的打開とのかかわりでも、文字通り日本共産党の命運がかかった重要な総会となります。そこで、この総会では、幹部会からの次の二つの報告を受けて、審議することにします。

 第一報告は、内外の政治情勢と日本共産党の役割、いかにして国民的なたたかいを起こすか、総選挙の総括と統一地方選挙・国政選挙勝利にむけた方針、党の国際活動と理論活動についての報告であります。報告は田村智子委員長が行います。

 第二報告は、党大会後の党建設の到達、次期党大会をめざす党勢拡大の目標、8中総として全党の支部・グループのみなさんにあてた「手紙」をおくる提案、さらに世代的継承の党づくりを成功させるために党機関としてどのようなイニシアチブを発揮すべきかについての報告であります。報告は山下芳生副委員長が行います。

 8中総の議題は、第一報告および第二報告、会期は3日間としたいと思います。

 8中総の議題と会期について、ご異議はありませんか。

(「異議なし」の声)

 確認されました。

世界も日本も歴史の大きな岐路に立つもとで、日本共産党の政治任務を明らかに

 続いて、私は、二つの議題を通じての8中総の任務について三つの点をのべたいと思います。

 第一の任務は、いま、世界も日本も、歴史の大きな岐路に立つもとで、日本共産党の政治任務を明らかにすることであります。

 この間、米国・トランプ政権は、ベネズエラ侵略に続き、イランへの先制攻撃という無法な戦争を引き起こしています。「私は国際法を必要としない」と公言するなど、ここまであからさまに国連憲章と国際法を否定する米国大統領が出現し、「力による支配」の無法を繰り返しているのは、第2次世界大戦後でも初めての事態であります。ロシア・プーチン政権によるウクライナ侵略が開始されて4年以上が経過しましたが、この侵略戦争も世界の平和秩序に重大な否定的影響を及ぼしています。国連憲章と国際法の形骸化を許すのか、それとも、歴史の大逆行を許さず、国連憲章にもとづく平和秩序を確立するのか。世界はいま、戦後かつてない重大な歴史的岐路に立っています。

 日本でも、総選挙の結果、衆議院での圧倒的多数を獲得した高市政権のもと、平和・暮らし・人権を脅かす、戦後かつてない歴史逆行の危険が生まれています。そのなかで、憲法9条改悪の企てが、現実の課題として浮上しつつあることは、とりわけ重大であります。

 同時に、いま、多くの人々が、総選挙の結果を見て、強い危機感を抱き、高市政権と真正面から対決する日本共産党に対する新たな期待を寄せ、新しいたたかいと連帯の輪が広がっていることは、大きな希望であります。田村委員長を先頭とする新しいわが党国会議員団の奮闘に対して、「一歩も引かず、頼もしい」と多くの激励が寄せられていることは、うれしいことです。こうして、危険と希望が交錯するなかで、わが国の政治も、戦後最大の歴史的岐路に立っています。

 こうしたもとで、世界でも、日本でも、歴史の本流の側にたち、逆流に正面から立ちはだかって断固として奮闘する日本共産党の存在意義が、こんなにも鮮やかなときはありません。全国のみなさん。そのことに誇りをもち、揺るがぬ決意をもって、激動する情勢に意気高く立ち向かおうではありませんか。

総選挙から深い総括を引き出し、国政と地方政治での反転攻勢に転ずる

 第二の任務は、総選挙のたたかいから深い総括と教訓を引き出し、国政と地方政治での反転攻勢に転ずるための方針を決定することであります。

 2月の総選挙で、日本共産党は得票と議席を後退させるという、たいへんに悔しい結果となりました。国民のみなさんのご期待にこたえる結果を出せなかったことに対して、党中央として責任を痛感しております。ご支援をいただいたすべての方々に、心からの感謝を申し上げます。ありがとうございました。

 私たちは、全国の都道府県委員長、地区委員長のみなさんから寄せられたアンケートをはじめ、党中央に寄せられた声の一つ一つをしっかりと受け止め、また、第29回党大会後の党中央の一連の決定を検証し、総括の作業を行ってきました。

 高市首相によって憲法の精神に反する解散権の乱用が行われ、「クーデター」的手法によって強行された総選挙において、わが党が展開した論戦、とくに高市強権政治にきっぱり対決し、国民的対案を示した論戦は、全体として先駆的で誇るべきものだったと考えます。

 私たちが総括でとくに自己検討を深めたのは、選挙活動の日常化にかかわる中央のイニシアチブの弱点でした。この点で、「要求対話・アンケート」の取り組みを一貫して戦略的課題として位置づけて日常的に推進すること、早い段階から衆院比例ブロックごとに得票と議席の目標を明確にし、日常的・戦略的活動をすすめること、この二つの点で中央のイニシアチブに弱点がありました。そのことが、突発的選挙のもとで、わが党の活動の立ち遅れにつながりました。この教訓は、次のたたかいにただちに生かしたいと思います。

 総選挙での後退の根本には、党の自力の問題がありました。もちろん私たちは、この党が抱える根本問題を打開する努力を怠ってきたわけではありません。昨年9月の6中総決定にもとづき、「世代的継承を中軸に、質量ともに強大な党をつくる集中期間」に取り組み、全党のみなさんの努力によって、さまざまな前進がつくられ、その力は総選挙でも大いに発揮されました。同時に、ようやく前進が開始された途上で、目標に大きな距離を残したままで、解散・総選挙をたたかうことになったことも事実であります。全国からのアンケートでも、「突然の選挙で勝つにはあまりに自力が不足していた」とのたくさんの声が、「何としても力をつけて次は勝ちたい」との決意とともに寄せられています。

 この総会では、総選挙の総括を全面的に生かして、統一地方選挙と中間選挙、次の国政選挙にむけた構えと目標を明らかにします。全国のみなさん。総選挙の悔しさを前進のバネへと変え、選挙活動の日常化をはかり、何よりも強く大きな党をつくり、次の機会には必ず反転攻勢を果たそうではありませんか。

来年1月の第30回党大会までに、党づくりで後退から前進への歴史的転換を果たそう

 第三の任務は、2024年1月の第29回党大会で、全党が固く誓いあった、「党づくりで後退から前進への歴史的転換を果たす」という目標を、来年1月の第30回党大会までに、すべての党組織の力を結集してやり抜くための意思統一を行うことであります。

 どうしたら党建設を後退から前進に転じることができるか。その根本的な答えは、この取り組みが、現在、少数の支部と党員によって担われている現状を打開し、すべての支部と党員が参加する運動に発展させる以外にはありません。そして、そのためには、中央委員会と支部・グループが、互いに学びあい、一緒に党づくりを前進させる答えを見つけていく、「双方向・循環型」の取り組みを発展させることが、どうしても必要だと考えます。

 この間、私たちは、2023年1月の第28回党大会7中総いらい、3回にわたって、中央委員会総会として、支部・グループに党づくりを前進させるための「手紙」をおくり、「返事」をお願いするという取り組みを行ってきました。中央委員会として、寄せられた「返事」のなかから支部の現状と悩みをくみとり、支部の経験に学び、ともに党建設を前進させるための開拓と探究をすすめてきました。この取り組みは、大きな成果をあげつつありましたが、一昨年から今年にかけて国政選挙を3回連続でたたかうもとで、取り組みの中断がありました。

 いま一度、「双方向・循環型」という党づくりの大原則に立ち返って、全党の知恵と創意と経験を一つに集め、日本の社会変革の事業を、先々の未来にわたって担うことができる強く大きな党をつくろう。とりわけ多くの青年・学生と労働者を、党に迎えいれていこう。こうした決意にたって、第8回中央委員会総会として、支部・グループのみなさんにあてて、新しい「手紙」をおくることを提案します。

 その内容は、幹部会報告でくわしく説明しますが、お手元にお配りしている「手紙」の案は、さまざまな困難のもとで奮闘されている党支部のみなさんの悩みと実態に心をよせ、楽しく元気の出る経験に学び、心を込めて練り上げ、つくりあげたものです。中央委員会総会として、さらによいものにするための意見を率直にお寄せいただき、すべての中央役員のみなさんの英知を集めて仕上げを行いたいと思います。

 全党の同志のみなさん。新しい「手紙」を力にして、党建設の後退から前進への歴史的転換を必ず勝ち取り、来年1月の第30回党大会を大きな成功に導き、続く統一地方選挙では、必ずや反転攻勢を実現しようではありませんか。

 中央役員のみなさんが、率直で突っ込んだ討論によって二つの幹部会報告を深め、方針を練り上げ、この総会を、わが党の前進にとっての歴史的画期となる総会として、成功させるために奮闘されることを強く期待し、あいさつとします。