財布の中に183円しかなかったら、何を買いますか?▼有名大手ドーナツ店のチョコファッションはテイクアウトなら税込み183円。サクサクした生地にチョコレートがかかって実にうまい。大手コンビニのあんバター大福も買えます。3時のおやつにちょうど良い一口サイズです▼最近、辛い麺類にもはまっていて、カップ麺の「酸辣湯(サンラータン)麺」が183円ですが、残念なことに税別。消費税がうらめしい。急激な物価高騰であらゆる生活必需品が値上がりしています。同じ商品でもこれまで買えたものが買えなくなっています▼厚生労働省の試算では、高額療養費制度の見直しとOTC類似薬などの負担増によって、1人当たりの社会保険料は年約2200円安くなるそうです。月平均ならたった183円。本紙はこれを「ペットボトル1本分」と報じました▼いくら保険料を減らしても、大きな病気やけがで多額の医療費を請求されたら、何のための医療保険かわかりません。少ない賃金から保険料を払わされているのに、いざという時に医療費負担に耐えかねて治療を断念する。これでは保険詐欺です▼いつも高齢者は悪者扱い。保険料をほんのわずか下げるため「湿布をもらうな」「風邪ぐらいで医者にかかるな」の大合唱。高齢者医療費の負担3割を掲げる政党が参加する「国民会議」も始まりました。若い人にとっても人ごとではありません。ドーナツ1個分で失われるセーフティーネットの価値。病気にかかってから気づくのでは…。
2026年3月14日

