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2025年7月30日(水)

国連総長「2国家共存を」

イスラエル・パレスチナ 国際会合始まる

 【ワシントン=洞口昇幸】イスラエルとパレスチナの2国家共存のための閣僚級国際会合が28日、ニューヨークの国連本部で始まりました。フランスとサウジアラビアの共催です。

 国連のグテレス事務総長は冒頭のあいさつで、「中東和平の中心問題は2国家解決の実行だ」と指摘。グテレス氏は「他に何があるのか」「パレスチナ人が永続的な占領のもとで暮らすことを強いられる1国家か? パレスチナ人がみずからの土地から追放される1国家か?」と問い、「それは正義ではない」として2国家共存以外に選択肢がないことを強調しました。その内容として、イスラエルとパレスチナが、国際法と国連決議に沿って1967年以前の境界線に基づき、平和と安全のうちに併存する―を改めて指摘しました。

 グテレス氏は今回の会合について、イスラエルの不当なパレスチナ占領を終わらせ、2国家解決の実現に向けて「後退せずに前進する」ための「転換点となり得るし、そうしなければならない」と訴えました。

 パレスチナ自治政府のムスタファ首相はすべての国に対し「パレスチナ国家を遅滞なく承認する」よう呼びかけました。

 今回の会合に先立ち、フランスのマクロン大統領は9月の国連総会でパレスチナを国家として承認すると表明し、各国にも連携を呼びかけています。

 イスラエルと米国は会合について「ハマスへの贈り物だ」などと主張し欠席しています。

 会議は30日までの予定。


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