2025年7月27日(日)
私学 つながる仲間
教育無償へ 半世紀の成果
山口で全私研開幕
![]() (写真)全私研の全体集会で命の大切さを表現する岡山・明誠学院高校の書道部と美術部の生徒ら=26日、山口市 |
私立学校の教職員、生徒、保護者らがつながり、とりくみを交流する第55回全国私学夏季研究集会(シン・ヤマグチ全私研)が26日、山口市で始まりました。28日まで開催されます。
全体集会には約500人が参加。現地実行委員長の建林基文さんはタイトルに「シン・ヤマグチ」と名付けたのは、シンはギリシャ語で「一緒に、共に、仲間と」という意味があり、「つながり」を大事にしたいと考えたからだとのべました。
全国私立学校教職員組合連合(全国私教連)の山口直之中央執行委員長は来年4月からすべての高校生に所得制限なしに授業料相当分(上限45万7000円)が国から支給されるという方針は、教育の平等をめざす半世紀にわたる全国の私学助成運動が築いた成果だと強調しました。全国で声をあげ、26年度予算で実現させようとのべました。
全国私教連の葛巻真希雄書記長が基調報告しました。今年は私学振興助成法の成立と経常費の国の補助を「できるだけすみやかに2分の1とするよう努める」とする付帯決議から50年の節目だが、現状は3分の1の助成にとどまっていると指摘。国の就学支援金制度と自治体の学費減免制度の拡充とともに、私立学校の公共性への保障として、経常費2分の1助成を実現させていこうと訴えました。
日本原水爆被害者団体協議会事務局次長の児玉三智子さんが記念講演しました。広島高校生平和ゼミナールの高校生が、3月に核兵器禁止条約に署名・批准することを政府に求める署名を外務省に届け、国会議員と懇談したと報告し、「私たちは微力だけど無力ではない」と話しました。