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2025年7月27日(日)

学生支援 留学生排除に抗議

“研究、支える存在”

文科省前

写真

(写真)「支援をみんなに」と訴える学生ら。手前は吉良よし子氏=25日、文部科学省前

 文部科学省が、博士課程の大学院生への生活支援金を外国人留学生に支給しない方針を決めたことに対し、日本人学生や留学生ら70人が25日夕、同省前で抗議しました。大学学費の値上げに反対する学生らが主催しました。

 同省の次世代研究者挑戦的研究プログラム(SPRING)は、大学の選考に合格した博士課程の大学院生に年間最大290万円を支給していますが、同方針はそのうち最大250万円の生活費を留学生に限って不支給にするとしています。

 抗議活動にメッセージを寄せた学生らは、「研究は留学生に支えられており、国籍は関係ない」「区別なくSPRINGの厳しい選考を競っている。競争に国籍は関係ない」と訴えました。SPRINGの選考者という人は、同方針が「研究力を低下させようとしているようにしか見えない」と批判しました。日本共産党の吉良よし子参院議員も発言しました。

 抗議に参加した一橋大学博士課程の男性(25)は、仲間の留学生らと共に来年2月、SPRINGを申請しようと考えていたところに同方針が示されました。「中国人留学生に怒りをぶつけられ、そのときは返す言葉がなかった。国籍の区別なく研究していたのに、壁が作られた」と話しました。

 修士課程で言語学を研究する中国出身の学生は博士課程に進む予定です。「SNSで留学生が優遇されているというのはうそ。日本人も同じ給付金を受けている」と話しました。


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