2025年7月27日(日)
仲間広げ大幅賃上げへ
全労連が評議員会
全労連の第67回評議員会が26日、東京都内で始まりました。ストライキを構えた大幅賃上げや最低賃金全国一律1500円を求める闘いなど1年間の運動を総括し、物価高を踏まえ求める最賃水準を「全国一律1700円、めざせ2000円」へ引き上げる議論や、秋闘でケア労働者の大幅賃上げに向けた特別行動に取り組むことを提起。「対話と学び合い」の推進で組合員の自覚的・主体的な参加による強い組織の構築、組織強化に全力をあげる1年にしようと強調しました。
あいさつした秋山正臣議長は、女性の参加者が4割を超え、参加率3割超の機関会議は初だと報告。参院選で与党が過半数割れし、今後は消費税減税などが焦点になるとして、実質賃金をプラスに引き上げる消費税5%減税や軍拡阻止を求めていくと強調しました。
改憲反対や最賃全国一律制など全労連の要求と一致する政党と連携を強めることや、職場に労組の風を吹かせて政治の転換、安心して働き続けられる社会をめざして「対話と学び合い」で組織を強化・拡大しようと呼びかけました。
議案を提案した黒澤幸一事務局長は、「対話と学び合い」が仲間を広げ、要求前進を切り開いたと報告。職場要求を地方・地域組織に持ち込み統一闘争で要求実現を図るとともに、歴史的賃上げと最賃「1500円」の流れをつくり、ジェンダー平等やハラスメント根絶の機運を高めてきたと強調。10月開催の労働運動交流集会(レバカレ)の成功や、ハラスメント根絶キャンペーンの推進、秋闘でケア労働者の大幅賃上げをめざして診療・介護報酬の臨時改定を求める闘いなどを提起しました。
討論で日本医労連の代表は、秋闘で年末一時金引き下げを許さず、「ケア労働者の大幅賃上げアクション」に産別一丸となって取り組むと発言しました。