2025年7月26日(土)
「命の声」届け政治変える
新参院議員 白川容子さん
西日本の願い抱えて国会へ
候補者活動の場を衆院四国ブロック4県から西日本17県に広げて8カ月。人口規模も要求運動、政治課題もさまざまな西日本。体力的にも「私に務まるのか」と不安からのスタートでした。命を粗末にする政治の転換を願う声に背中を押され、国会へ駆け上がった新参院議員の白川容子さん。選挙を振り返っての思いや抱負を聞きました。(古荘智子)
![]() (写真)略歴 1966年徳島県生まれ。日本福祉大学第2部卒業。香川県議4期(2003~17年)。17、21、24年衆院四国比例候補。党中央委員。 |
厳しい猛暑に負けず地道に宣伝や支持拡大に取り組んだ党員、後援会員、SNSを担ったサポーターなど一人ひとりの奮闘で獲得した議席だと痛感しています。選挙の報告で訪問すると、歓迎と同時に、国会で取り組んでほしい要請も受けました。比例5人全員国会へ、選挙区でもさらなる前進をと訴えてきましたが、3議席にとどまったのは大変残念で複雑な思いです。
衆院に続き自公与党を少数に追い込みましたが、自民党の補完勢力や排外主義を唱える政党が伸びました。かつてない激動の情勢です。国会と草の根の運動を結んでの勝負となります。これまで以上の支えが必要です。ともに闘ってほしい。心からお願いします。
西日本で進む基地強化や暮らしの現場に足を運んできました。「負けるのは諦めた時」と不屈に闘う沖縄のみなさん。人手不足や経営難で「このままでは廃業する」と悲鳴をあげる病院や介護事業所。「お米の値段が上がっておかわり禁止に」と要求アンケートに答えた広島の小学生の話が胸に刺さって離れません。これらの「命の声」を国会に届けるのが私の仕事です。
私は政見放送で「女性の声が政治に反映されない社会のままでいいのか」と、少子化対策として出産を前提とした婚活などに疑問を呈しました。「若い女性は大学に行かず子どもを産め」などと女性を侮蔑する主張にも演説で批判してきました。各地で「今度こそ当選を」と熱い期待を感じました。やはり日本共産党の女性議員が必要だと私を押し上げていただいた結果でもあると思います。その声を受け止めて頑張ります。
自公維新の医療費4兆円削減を食い止め、社会保障充実へかじを切る時です。医療現場出身者としてまずケア労働者の待遇を改善したい。病床つぶしやOTC類似薬の保険外し、終末期医療自己負担化に徹底して反対します。選択的夫婦別姓、同性婚など押し込められてきた女性やマイノリティーの願いを実現します。
西日本の願いの声をすべて抱えて国会へ―今度はその声を政治を変える力としたい。全力でみなさんとのお約束を果たす決意です。