2025年6月22日(日)
学校トイレの男女比
国連基準にそって整備を
参院内閣委 井上氏が要求
日本共産党の井上哲士議員は19日の参院内閣委員会で、小・中学校の児童・生徒のトイレについて、避難所の便器の数の割合を男女1対3とする国際基準の「スフィア基準(人道憲章と人道対応に関する最低基準)」にそって整備を進めるよう求めました。
政府は、能登半島地震の教訓を踏まえて改定した避難所運営指針で、スフィア基準を「満たすべき基準」に引き上げています。井上氏が4月15日の同委員会でこのことを指摘し、公共施設のトイレも同様に整備を進めるべきだと求めたのに対し、三原じゅん子男女共同参画担当相が自治体に周知すると答弁していました。
井上氏は学校のトイレの現状について質問。金光謙一郎大臣官房文教施設企画・防災部技術参事官は、学校施設整備指針で「男女別に児童数、利用率等に応じた適切な数を設置するよう示している」と答弁しました。
井上氏は、研究者の調査結果で、都内のある区では小学校の男子の便器数が女子の1・39倍、中学校で1・42倍あったとの結果を紹介。「実態は適切な数になっていない」と指摘し、スフィア基準に見合った整備を求めました。災害発生時に避難所となる学校の体育館について、スフィア基準に基づいた仮設トイレの備蓄を求めました。